新年の一般参賀が2日、3年ぶりに実施されています。新型コロナの感染拡大防止の観点から、参賀者は各回1500人程度(全6回)で、事前の申込制に。申込多数のため抽選の結果、全体の倍率は10倍超でした。
一般参賀は1948年に始まりました。当初は皇室の方々のお出ましはなく、参賀客は記帳をして退出するだけでした。
初めて昭和天皇と香淳皇后が一般参賀に姿を見せたのは51年。現在の宮殿はまだなく、宮内庁庁舎の中央玄関上のバルコニーからでした。
54年には、二重橋の石橋の上で人波が崩れ、下敷きになるなどして16人が死亡する惨事が発生しました。
69年、現在の宮殿での一般参賀が始まりました。この年、昭和天皇に向かってパチンコ玉が撃たれたり、発煙筒がたかれたりする騒ぎが発生しました。当時は現在のような全面ガラス張りではなく、参賀客との間に仕切りもありませんでした。
2019年は4月末に退位した上皇さまにとって天皇在位中で最後の参賀となり、平成最多の15万4800人が訪れました。
21年と22年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止に。新年のあいさつとして、宮内庁が天皇陛下からのビデオメッセージを公表し、皇后さまも同席しました。
過去の一般参賀の様子を写真で振り返ります。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル